会長挨拶

第73回日本胸部外科学会定期学術集会 会長
名古屋大学大学院医学系研究科 心臓外科学
碓氷 章彦

碓氷 章彦

このたび、第73回日本胸部外科学会定期学術集会を2020年10月28日(水)から31日(土)にわたって名古屋国際会議場において開催する運びとなりました。名古屋での開催は第35回弥政洋太郎会長、第64回上田裕一会長に引き続き3回目の開催となります。名古屋大学胸部外科ユニットとしては大変光栄なことと厚く御礼申し上げます。

日本胸部外科学会理事会では、最も大きな事業である学術集会の在り方について議論を重ねて参りました。心臓外科、呼吸器外科、食道外科の3分野が学術集会を最大限に活用するために3分野会長制を第73回学術集会から開始いたします。私は統括会長として学術集会全般の運営を司りますが、呼吸器外科分野は兵庫医科大学呼吸器外科長谷川誠紀先生が、食道外科分野は徳島大学胸部・内分泌・腫瘍外科丹黒章先生が分野会長として分野内の全ての運営を行います。全ての会員の方々がご自身の学術集会として十分にご活用頂ける体制を目指しています。

学術集会テーマは「Future Prospectives」と致しました。近年の胸部外科領域の技術進歩は著しく、胸腔鏡手術、カテーテル手技など治療法の多様化が進んでいます。これに伴う成績評価、さらには手術適応の再考など多くの議論が必要となっています。2020年は節目の年にあたります。技術進歩の早い今日にあっては、まず10年後の2030年を想定した議論を学術集会で行なって頂ければと希望しています。

特別講演には、ノーベル賞受賞者である名古屋大学工学部の天野浩先生にお越しいただき、
「Transformative electronics」というエネルギー利用の効率化に関するご講演をお願いしてあります。地球温暖化に如何に対応するかをエネルギー利用の面から捉えた未来志向のご講演です。専門外の私たちにとっても大変示唆に富むご講演になると期待しています。

11月1日(日)には隔年にニューヨークで開催されているAATS Mitral ConclaveをAATS/JATS ジョイントセッションとして開催できることとなりました。David Adams先生と東京医科歯科大学の荒井裕国先生がmoderatorとして会の運営を行います。Tirone E David先生、Pedro J. Del Nido先生、Patrick Perier先生など、世界的にご高名な先生が多数ご参加予定です。Hot なDiscussionを生で堪能頂けると期待しています。

2020年は「本会と地方会の一体化事業」が始まる年となります。地方会と本会の一体化を演題応募・選考・発表を通して完徹するために「レジデントフォーラム(仮)」を企画します。専門医取得前の専攻医を対象とし、優秀な症例報告を各地方会から推薦受け、セッションを形成し、審査により優秀賞を決定し全員懇親会で表彰します。地方会が予選会、本会が本選の形式となります。専門医取得前のレジデントクラスの先生に是非挑戦いただきたいと希望しています。

第73回学術集会では目に見えない部分で大きな改革をおこないます。日本胸部外科学会事務局では、学術集会専属職員を雇用し事務局主体で学術集会を準備いたします。この体制は私の理事立候補の公約であり、財務委員長としての課題でした。学術集会を収益事業として見直し、学会財政の健全化につなげるとの狙いです。今回が初年度となりますので、多くの点で不備が発生し、会員の皆様にはご迷惑ご不便をおかけする可能性がありますが、初年度に免じご容赦のほどお願い申し上げます。

10月下旬の名古屋は紅葉が始まり、最も過ごしやすい季節となります。多くの会員の先生が学術集会にご参加いただき、活発な議論が盛り上がることを期待しています。是非、名古屋にお越しください。

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