会長挨拶

第73回日本胸部外科学会定期学術集会 会長
名古屋大学大学院医学系研究科 心臓外科学
碓氷 章彦

碓氷 章彦

国内外の新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大状況を鑑み、第73回日本胸部外科学会定期学術集会は「ハイブリッド開催」といたします。皆様の安全を考慮して、関係者(理事、プログラム委員、一部座長)のみ名古屋国際会議場に来場いただき、基本的にはWEB上で発表していただく形式となります。

WEB上に学術集会特設のホームページを立ち上げ、8チャンネルのライブ配信を行います。心臓+総合領域5チャンネル、呼吸器外科領域2チャンネル、食道外科領域1チャンネルです。各チャンネルが会場に相当します。発表者にはあらかじめ音声入りスライドデータを登録していただき、データは学会会場から配信いたします。手術動画も支障なく配信できる準備を進めています。また、質疑を含めた双方向性のセッションにできるように企画しています。会期は皆様がWEBで視聴し易い土日を中心とし2020年10月29日(木)から11月1日(日)に変更致します。当初、11月1日(日)に予定していましたAATS/JATS Mitral Conclave は別形式での開催を模索しています。また、ライブ配信の内容はオンデマンドとして、一定期間視聴いただける準備を進めています。

心臓外科領域では、上級演題300演題、一般演題411演題、クリニカルビデオ18演題、合計729演題のご応募をいただきました。コロナ災禍に関わらず例年に劣らぬ多数の演題をご応募いただけたことを心よりお礼申し上げます。

上級演題は、テクノアカデミー9 、シンポジウム6、パネルディスカッション4、ワークショップ5、ディベート2の計26セッションを行います。座長2名およびプログラムリーダーに審査をいただき144演題を採択しました。採択率は48%で非常に厳しくなりましたが、厳選された演題を楽しいでいただけると思います。

一般演題は3名の査読者に5点満点で採点していただき、平均点で採否を決定致しました。平均点3.66点以上の160演題をライブ配信とし、5点満点の3演題を最優秀演題、4.66点の7演題を優秀演題とし、特別枠で発表してもらいます。平均点2.66点以上3.66点未満の315演題はオンデマンド配信とさせていただきます。また、平均点2.33点未満の93演題は、残念ですが不採択とさせていただきました。クリニカルビデオはライブ配信15演題、オンデマンド配信6演題を採択しました。

2020年は地方会と本会の一体化事業が始まる年です。地方会と本会の一体化を学術集会において実施するために「JATS Case Presentation Awards」を10月29日に行います。各地方会で審査厳選された70演題をレジデントクラスの先生に発表していただきますので、ご声援をお願いします。

特別講演は、ノーベル賞を受賞された名古屋大学工学部の天野浩先生にお願いしてあります。地球温暖化に如何に対応するかをエネルギー利用の面から捉えた未来志向のご講演です。専門外の私たちにとっても大変示唆に富むご講演になると期待しています。

3つの特別セッションを企画しました。「他領域に伝えたい最新技術」では、副会長、副分野会長に専門領域の最新技術を講演していただきます。「新規ガイドラインはここが変わった!」では、2018年以降に改訂された心臓血管外科領域のガイドラインの変更点を中心に改訂の骨子を概説していただきます。「2030を語ろう」では、会長、分野会長、理事長により、10年後の2030年を想定した議論を行いたいと思っています。学術集会テーマ「Future Prospectives」に繋がることを期待しています。

労働環境委員会企画セミナーは、「With Corona時代の胸部外科医の働き方」「2024年問題を切り抜けるために」「男女共同参画:女性医師のキャリア支援の実践」の3部構成となります。喫緊の課題のコロナ感染や働き方改革が熱く語られます。専門医制度に関しては、サブスペシャリティ領域の専門医制度開始を目前に控え、具体的な解説を行う予定でいます。

医療安全講習はコロナ感染関連のご講演を東京医科歯科大学大川淳副学長にお願いしてあります。オンデマンドで受講いただけ、受講認定可能となります。また、Post Graduate Course (PGC)もオンデマンドで受講いただける準備を進めています。詳細が決まり次第ホームページに報告いたします。

海外から40名を超える先生にお越しいただく予定で準備を進めてまいりましたが、コロナ感染の影響で来日は不可能となりました。多くの先生からは学術集会への温かいご支援のお言葉をいただいております。Video letter などの形でご協力いただく予定でいます。

第73回学術集会は学会事務局が主導で行う初めての学術集会でしたが、従来と全く異なる「ハイブリッド開催」となります。多くの点で不備が発生し、会員の皆様にはご迷惑をおかけする可能性がありますが、コロナ禍の緊急事態に免じご容赦のほどお願い申し上げます。

会員の皆様には名古屋にお越しいただくことはできませんが、WEB上で通常開催に劣らない学術集会を作りあげたいと思っています。学術集会の成功には皆様のご参加ご協力が欠かせません。会員全員で新しい学術集会を作り上げましょう。よろしくお願い申し上げます。

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