会長挨拶

第73回日本胸部外科学会定期学術集会 分野会長 (呼吸器)
兵庫医科大学 呼吸器外科
長谷川 誠紀

長谷川 誠紀

第73回日本胸部外科学会定期学術集会におきまして呼吸器外科分野会長を拝命いたしました。伝統ある本学会、しかも今回は分野別会長制度の初年度にあたり、大変光栄であるとともに身の引き締まる思いです。

新制度を何としても成功させたいという思いから、領域プログラム委員会はローカル委員会ではなくオールジャパン委員会として設定しました。呼吸器外科医にとって「春はJACS、秋はJATS」がルーティン化するきっかけになればと念じています。

春先から猛威を振るっているCOVID-19への対策として、本学会はWeb-basedのオンライン学会となりました。上級セッションはリアルタイムのオンライン配信で、一般演題はWebアーカイブ形式といたしました。COVID禍のため海外演者の招請が難しい、オンライン学会ではface-to-faceの白熱した議論ができない等の残念な点もあります。一方で、今まで仕事の都合で参加しにくかった先生にも参加いただける、アーカイブはいつでも都合の良い時に見ることができるなど多くのメリットもあります。学会参加者は物理的には離れているかもしれませんが、医学への情熱により心の距離をゼロにすることができるかもしれません。COVID禍をむしろ学会が進化するチャンスと考えたいと思います。

上級演題では、Techno-Academyとして「低侵襲手術の最先端」、シンポジウムとして「新時代の肺癌治療-集学的治療の一環としての外科手術」「肺移植」「悪性胸膜中皮腫」を採りあげました。さらに、サージカルコロシアムと”Nightmares”と冠した症例報告もライブ配信します。

また、特別企画として、「10年後は任せろ!若手医師による若手医師のためのセッション」と「女性医師による女性医師の活躍紹介セッション」を設けました。

さらに、第3日には、従来本学会とは別に開催されておりました呼吸器外科ロボット手術手技研究会を本学会の正式プログラムに取り入れ、第10回呼吸器外科ロボット手術手技セミナーと名称変更しました。この日にPGCも組み込みました。

第73回定期学術集会が日本胸部外科学会にとってエポックメイキングな会となるよう、皆様のご協力とご参加をお願い申し上げます。

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